「自由と出会った、はずだった」
――とある大学の、とある学生劇団アトリエの、いまむかし。
演劇と出会って、自由を知った。
アトリエをつくった。僕たちの自由を追求できる場所。
でも結局、檻はつくられてしまう。自由であることの不安にとらわれて。
でもまたその檻を壊すときがくる。人は自由を求めるようにできている。
でもその檻が強固で、壊せないものだとしたら?
いま私たちは、予想だにしなかった環境での生活を営んでいます。
ワクチンが開発され、行き渡り、「乗り越えた」と言えるようになるまでは、まだ時間が かかるでしょう。
それでも私たちは、暮らしていく術、他者とつながる術を見出さなくてはなりません。
つながるって、どういうことだろう。
自粛生活は、改めて我々にその課題を突き付けました。
この事態は、見方によっては、立ち止まって考えるための機会と考えることもできます。
具体的な接触を伴わず、どのように他人と、社会とつながれるのか。
演劇的に、この問いについて考えてみようと思います。
ゆえに、「舞台芸術表現における新型コロナ感染症対策研修会」。
本番の客席数はどうしても少なくなってしまうので、事後に配信も行います。
どうぞ皆さん、ご参加ください。